FlashからHTMLを生成する
最近では、iPhoneやAndroideなどのスマートフォン市場が盛り上がっています。
スマートフォンではFlashを見ることが出来ないものが多いため、
HTML5+CSS3(+JS)がその代替技術として注目を集めています。
スマートフォンに搭載されているブラウザはHTML5+CSS3対応であるため、
IE対策なども必要ありません。
とはいえ、まだまだフラッシュを使用しているサイトは多いです。
Flashでしか出来ない事も多々あります。
そんな時、通常のPCサイトではフラッシュを表示させ、
Flash非対応のデバイス(iPadなど)ではHTMLで表示させる、
といった対応が必要になってくると思います。
一枚の画像だけ貼るのは味気ない…。
リンクをテキストで載せるのもかっこ悪い…。
しかしそのために同じ構造のサイトを一から作り直しているのでは
手間と時間がかかってしょうがない…。
そんな時の為に、既存のFlashをHTMLに変換するサービス(技術)というものが出始めています。
その中からいくつか代表的なものを紹介します。
■FLAML(フラムル)
国産のFlashフレームワークとして有名なProgressionを製作されている、
CLOQUE.inc.が行っているサービスです。
Progressionで製作したswfを、HTMLに変換してくれます。
同じ階層で再現されるのため、SEOにも効果が期待できそうです。
(動きまでは再現されないようです)
どのように変換しているか、などの技術については公開されていません。
■Flash to HTML5
アドビが開発中のFlashをHTML5に変換する技術。
ロサンゼルスで開催されたAdobe Max 2010でデモを公開したようです。
Dreamweaverの機能として提供されるのか、
単独のソフトとなるのか、など詳細は不明ですが、期待が高まります。
http://techwave.jp/archives/51517455.html
http://www.publickey1.jp/blog/10/flashhtml5canvas.html
■Smokescreen
Flashを分解して、HTML5とJavaScriptで再構築するもの。
動きなどは主にJavaScriptで再現しているようです。
まだまだ開発中で、動作も重いようですが、
今後の動きに期待です。
http://japanese.engadget.com/2010/05/31/flash-html5-smokescreen-ipad/
そのほか、FlashサイトをHTML5に変換するものではないですが…、
・既存のFlashビデオをiPhone上でHTML5に変換して試聴を可能にしたアプリ
「Skyfire 2.0 for iPhone」
・Appleのデベロッパー規約問題で一時は頓挫した、FlashでiPhoneアプリを作成できるツール
「Packager for iPhone」
・スマートフォンでフラッシュ広告を表示できるように
などがあります。
まだまだ開発段階のものも多いですが、
今後、色々なデバイスへの対応が求められた際に、これらの技術を使えると
スムーズな開発が可能になるかも知れません。