Google AnalyticsでABテストをやってみる
GoogleAnalyticsでは、ページを最適化するためのABテストの機能が備わっています。
※GoogleAnalyticsでは「ウェブテスト」と呼びます。
ウェブテストでは、複数の異なるパターンを検証する事によって
ユーザーに、より効果的なキャッチコピーやボタン、サイト内の導線を検証する事ができます。
今回はその「ウェブテスト」をご紹介していきたいと思います。
1.検証用のページを作成する
オリジナルページから検証したい場所を1箇所変更したテストページを作成します。※テストする際は、複数箇所を変更してしまうと効果が見えにくくなってしまう為、 変更箇所は1箇所にする事をおすすめします。 (ウェブテストでのパターンは9つまで設定できます。)
今回は、下記のようにボタンの色を変えたものを作成しました。2.検証用のページを正規化する
テストページがクローラーにインデックスされないように、 テストページにはオリジナルページに正規化する為のrel=”canonical”タグを入れておきます。<link rel=”canonical” href=”www.tam-tam.co.jp/test/original.html” />※正規化については、こちらをご覧ください。 「「rel=”canonical”」での重複コンテンツへの対策」
3.GoogleAnalyticsでウェブテストを設定する
ここからは、GoogleAnalyticsの設定を順を追って説明していきます。
まず、左メニューの「行動>ウェブテスト」の順にクリックします。
そうすると、下記の画面が表示されますので、テストしたいページのURL(オリジナルページのURL)を入れて「テスト開始」ボタンをクリックします。
「ウェブテスト - 新しいテストを作成」という画面が表示されますのでSTEP1~STEP4までを順に設定していきます。
【STEP1】テストの目標を選択
1-1.このテストの名前: | テストの名前を入れてください。 ※今回は「詳細ボタンのテスト」としました。 |
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1-2.このテストの目的: | 既存で設定している目標であれば、プルダウンで該当の目標を選択してください。 新たに設定する場合は「新しい目標を作成」で新規目標を作成ください。 ※今回は、どちらのボタンがよりクリックされたかを検証する為、クリックした後の「詳細ページ」を新たに目標として設定しました。 |
1-3.テスト対象のトラフィックの割合: | テストパターンを見せる対象のパーセンテージです。 例えばここを「50%」とした場合、テスト対象は全体の50%なのでオリジナルページ(50%)+テスト対象(50%)となります。 テスト対象の内訳は、オリジナルぺージ(25%)+テストページ(25%)といった感じになります。 |
1-4.重要な変更内容に関するメール通知: | 必要であれば「オン」にしておきましょう。 ※テスト完了時などに通知してくれます。 |
≫詳細オプション
1-5.すべてのパターンにトラフィックを均等に分配します: |
アクセス数を均等に配分してくれる機能です。※1 |
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1-6.最小テスト期間の設定: | 選択可能。通常はデフォルトでOKです。 |
1-7.信頼度のしきい値の設定: | 信頼度がこのレベルに達するまで効果の高いページが特定されることはありません。 ※95.0%、99.0%、99.5%の3種類から選択可 |
※1GoogleAnalyticsのウェブテストでは、テスト中のCV率への悪影響を最小限に留める為、テスト中にCV率が悪いと判断されたパターンへのアクセスを調整してくれる仕様になっております。
今まではこの仕様の為、オリジナルとテストパターンの表示に差が出てきてしまい、正確なテスト結果が得られない状態が発生しておりました。
しかし、新たにこの機能が追加された事によって、自動最適化が働かないように、均等にテストする事ができるようになりました。
ただしGoogleAnalyticsの公式ブログでは、「この機能はGoogleAnalyticsのプログラムによる最適化を利用できなくなることからWebテストで必要な情報を得られない場合にのみ使用することを推奨している。」と記載されております。
参考URL:Google アナリティクスのウェブテストに新機能が加わりました
【STEP2】テストを設定
オリジナルページとテストページのURLを設定します。
- オリジナルのページ:オリジナルページのURL
- パターン1:テストするページのURL
【STEP3】テストコードの設定
上記のようにテストコードを取得したら、オリジナルページの「<head>タグの直後」にコードを挿入してください。
※オリジナルページ/テストページどちらにもトラッキングコードが入っている事前提です。
【STEP4】レビューして開始
テストコードの検証が終われば「テストを開始」をクリックしてテストを開始してください。
テストを開始させると、「ウェブテスト」の画面に下記のように設定しているテストが表示されます。
4.GoogleAnalyticsでウェブテストの結果を確認する
テストで効果の高いページが見つかればテストは完了し、【STEP1】1-4で設定したメールアドレスに下記にような通知が届きます。
GoogleAnalyticsにログインし、該当のテストを確認します。
※ステータスは「終了」になっています。
該当のテストを選択して、結果を確認します。
※今回は公開していないページでテストを行った為、キャプチャは参考です。
GoogleAnalyticsのウェブテストではこのように、効果的なパターンを検証できるとともに、PDCAを回すには最適な仕組みとなっております。
- PLANして:より効果的なパターンを考える
- DOして:効果的なパターンをテストする
- CHECKして:GoogleAnalyticsのウェブテストで自動的に行ってくれます
- ACTIONする:テストの結果を反映⇒更に改善する
上記を繰り返す事によって、データに基づくサイト運営が可能になってきますので、ウェブテストで色々な検証を行ってみるのも良いと思います。