「ユーザーセグメント・シーケンス・コホート分析」についてまとめてみた
少し前になりますが、Google Analyticsの機能「アドバンス セグメント」が大幅にリニューアルされました。
アドバンスセグメントとは、Google Analyticsによって集計されたデータを特定の条件で抽出し分析できる機能。初期設定で組み込まれているセグメントもありますが、今回はリニューアルで大きな変更があった、下記の3つのセグメントについてまとめてみました。
ユーザーセグメント
以前のデータ抽出方法は「訪問者(セッション)」をベースとした抽出のみでしたが、 リニューアル後は「訪問者」ベースと「ユーザー(ユニーク ユーザー)」ベースを選択できるようになりました。
ユーザー単位でセグメントすると、訪問を超えてより長い期間の行動でユーザーを絞り込みことができます。
※ユーザーを絞り込む期間は最大90日間。訪問ベースは期間制限なし。
例)トラフィック項目で「TAM」(完全一致)でセグメントを作成し、キーワードを抽出した場合
・[訪問者フィルタ]選択:流入キーワードは「TAM」のみ ・[ユーザーフィルタ]選択:「TAM」「株式TAM」「TAM 大阪」など複数。
⇒[ユーザーフィルタ]で複数キーワードが抽出されるのは 以前に「TAM」完全一致で流入したことがあるユーザーを抽出しているから
例)条件項目で期間とコンバージョンヒットごと>0を設定したセグメントを作成。
〔行動>サイトコンテンツ>ランディングページ〕でコンバージョンに至ったランディングページ一覧を確認。
・[訪問者フィルタ]選択:選択した期間内にコンバージョンしたランディングページのみ ・[ユーザーフィルタ]選択:選択期間外に利用したランディングページも含む
シーケンス
シーケンスは、サイト内で行った行動の順番によってユーザーをセグメントできる機能。
例えば、AページからBページに遷移したユーザーと、AページからCページに遷移した ユーザーどちらがコンバージョンに繋がりやすいかを分析できます。
追加できるはステップ10まで。 またステップ間で「の次のステップは」と「の直後のステップは」を選択できます。
・[の次のステップは]:Aページ →(他ページ回遊)→ Bページ ・[の直後のステップは]:Aページ → Bページ
コホート分析
コホート分析は、ある特定の期間に初めて訪れた人のその後の行動を確認できる機能。 指定できる期間は最大 31 日間。
例えば、ある一定期間に訪れた初回訪問ユーザーが、どのくらいの割合でリピーターになるかなど その後の行動を確認することができます。訪問数など初回訪問ユーザーに絞って比較することで、 リピーターの行動を除外し、より純粋な施策結果を確認できます。
例)初回訪問日項目で8/1~8/31と9/1~9/30を選択したセグメントを作成。
〔ユーザー>行動>リピートの回数や間隔〕を選択し11月にリピートした回数を確認
TAMサイトでは、 ・[8月]再訪50回以上のリピーター3割とリピート回数が多い ・[9月]再訪5回以内のリピーター6割とリピート回数は少なめ
eコマース、参照元、また性別や年代などを絞り込んで使うことでより有効活用できそうです。 参考サイト: アナリティクス 日本版 公式ブログ: 新しく生まれ変わったセグメントのご紹介 ユーザー単位のセグメントやコホート分析が可能に!Google アナリティクスの強化された「アドバンスセグメント」の紹介と4つのオススメ設定 - リアルアクセス解析 【速報4】待望の「新しいセグメント機能」は、「ユーザー」レベルでデータを絞り込める!(第76回) | Web担当者Forum