10月にPhotoshop CC 2018が新たにリリースされました。
様々な新機能が追加されたということで、さっそくアップデート!
今回は実際に使ってみて、Web制作者として便利だなと思った新機能をいくつかご紹介したいと思います。
目次
- Photoshopでもコピー&ペーストが可能に!
- 作業効率が上がる!レイヤーのコピー&ペースト
- 地味に嬉しい、書式なしでペースト
- 変幻自在!バリアブルフォント
- バリアブルフォントとは?
- ちょっとした太さや斜きも柔軟に再現
- ブラシ管理機能もさらに改善
- 手振れ補正で滑らかイラスト
- フォルダ分けで整理整頓
- 初心者でも扱いやすい曲線ペンツール
Photoshopでもコピー&ペーストが可能に!
作業効率が上がる!レイヤーのコピー&ペースト
今回からFireworksやIllustratorと同様にコピー(⌘/ctrl+C)&ペースト(⌘/ctrl+V)が可能になりました!
ビットマップ、ベクトルマスク、レイヤー効果は保持され、複数レイヤーにも対応。
ドキュメント間のコピペも可能です。
ペースト箇所はデフォルトではドキュメントの中央になりますが、複製元と同じ位置にペーストしたい場合は編集から「同じ位置にペースト」を選べばOKです。
でもこれってレイヤーの複製と変わらないのでは?と思った方に。
どうやらコピー&ペーストでは、レイヤー階層の並びでどこにペーストするかを指定できるようです。
レイヤーの複製の場合は複製元の前面に配置されますが、コピー&ペーストはアクティブなレイヤー(選択したレイヤー)の前面に配置することが可能です。
これで都度レイヤーを並び替えたりすることなく、作業できますね!
レイヤー整理が苦手な私にとっては嬉しい機能でした。
地味に嬉しい、書式なしでペースト
また、テキストに関してもいろんな書式を設定していてもそれを除外して、プレーンな状態でテキストをペーストすることも可能になりました。
ペーストされる際は元のテキストからスタイル属性が削除され、ペースト先のテキストレイヤーのスタイルが適用されます。
変幻自在!バリアブルフォント
バリアブルフォントとは?
バリアブルフォントとは、ひとつのフォントファイルで、フォントサイズを拡大することなく、ウェイト(太さ)や幅、傾きを無限に変更できる可変フォントです。
現在Adobe、Apple、Google、Microsoftが共同で開発しています。
より詳しく知りたい方は、下記をご覧ください。
The Typekit Blog | バリアブルフォント – 柔軟なデザインを可能にする新しい種類のフォント
ちょっとした太さや斜きも柔軟に再現
バリアブルフォントに対応しているフォントは
メニューから、「ウィンドウ」 > 「属性」で属性パネルを開くと、
こちらのフォントのみ、下記の項目が追加されています。
さっそく、それぞれの項目数値を変更してみました。
フォントパネルからはこれ以上設定できないけど、あとほんのちょっと太さが欲しい、少しだけ斜体にしたい等といったときに便利です!
早く日本語フォントも対応するようになってほしいですね。
ちなみにバリアブルフォントはプラットフォームやデバイスを問わずレスポンシブに動作するフォントで、CSS設定で画像と同じように、画面幅に合わせて拡大縮小、ウェイトを変えたりして表示させることが可能になるそうです。
まるで生きたフォントですね。
ブラシ管理機能もさらに改善
手振れ補正で滑らかイラスト
ブラシの設定項目に「滑らかさ」が加わりました。
滑らかさが0だと従来のスムージング、100に設定するとゆっくりブラシに付随するように描画されます。
リアルタイムで滑らかな線に変換しているのでゆっくりになるそうです。
試しに滑らかさを変えて、TAMくんを描いてみました。
はい・・・右の方が滑らかですよね!
きっと絵描きさんやイラストレーターさんには嬉しい機能ではないでしょうか。
フォルダ分けで整理整頓
そして今回ブラシもレイヤーのように、フォルダ管理が可能になりました。
自分が管理しやすいよう、フォルダ分けできるのは嬉しいですね!
初心者でも扱いやすい曲線ペンツール
Photoshop CC 2018では、ペンツールもアップグレードされ、Illustratorと同様の曲線ペンツールが新たに追加されました。
ツールバーのペンツール長押しで「曲線ペンツール」が出てこないという方はツールバーの一番下の「…」を長押しすれば出てきます。
長押しした先の「ツールバーを編集」で「ペンツール」の中に「曲線ペンツール」を入れることができます。
曲線ツールを使用すると、直観的に曲線を描画できるようになります。
アンカーの移動、パスの追加・削除、スムーズポイント・コーナーポイントの切り替えも可能です。
- 好きなところをクリックして最初のアンカーポイントをおきます。
- 次にアンカーポイントをおくと、曲線にならず直線になります。
- 3点目のアンカーポイントをおくと、自然にパスラインは曲線になります。
さらに、パスオプションでは描画中のパスラインの太さやカラーを選べるようになりました。
紹介は以上になります!
ここで紹介した新機能以外にも細かい機能が追加されていたり、操作性も良くなっていたりしますので、気になる方はぜひアップデートして、Photoshop CC 2018を体験してみてくださいね。