決まったフォーマットを元に、画像や文言を差し替えるといったファイルの量産は、とても面倒で時間がかかりますよね。
そんな時にはPhotoshopのデータセット機能を活用してみてください。
差し替え要素をまとめたCSVファイルとPhotoshopを紐付ければ、大量のデータを自動的に生成してくれます。
手順
フォーマットを用意
今回はECサイトのセール商品にそれぞれのOFF率を掲載してみる、という例でサンプルを用意してみました。
下記のフォーマットを元に、商品画像とOFF率を差し替えたファイルを量産していきたいと思います。
出力するファイル名を商品コードにしたいので、ここでは0のテキストレイヤーを用意し、非表示にしておきます。
CSVファイルを作成
1列目には項目名を、2列目以降に差し替え箇所に挿入する値を入力します。
画像は相対パスで指定します。
入力ができたらCSVファイルとして保存します。
※CSVファイルは画像と一緒に1つのフォルダ(階層)に置くようにしてください。
変数を定義
Photoshopに戻り、レイヤー名とCSVの項目名を紐付けていきます。
20%OFFの「20」のテキストレイヤーを選択して、メニューからイメージ>変数>定義を選択します。
「テキストの置き換え」にチェックを入れ、名前に「OFF率」と入力してOKにします。
同様の手順で、「0」のテキストレイヤーも「商品コード」という変数に定義しておきます。
次に商品画像を紐付けます。
スマートオブジェクト化されている画像はエラーが出てしまうので、ラスタライズ化させましょう。
イメージ>変数>定義から、「画像の置き換え」にチェックを入れ、名前に「商品画像URL」と入力します。
置き換え方法はフィットとしてOKにします。フィットにすると、縦横比を維持したままキャンバス内に画像をぴったり配置します。(小さければ拡大、大きければ縮小されます。)
※OKにしてエラーが出た場合は、変数定義画面でCSVの項目名が間違っていたり、CSVファイルに不要なデータが入力されている場合が多いので、一度確認してみてください。
データをセット
次にPhotoshopにCSVファイルを読み込ませます。
イメージ>変数>データセットを選択します。
読み込みを選択し、ファイルを選択から先ほど保存したCSVを指定します。
「最初の列をデータセット名として使用」にチェックを入れOKにします。
CSVファイルが読み込まれました。
プレビューにチェックを入れ、データセットの項目を変えていくと、商品コードごとの画像を確認できます。
ファイルの書き出し
最後にそれぞれの画像ファイルを一括で書き出しましょう。
ファイル>書き出し>データセットからファイルを書き出しを選択。
保存先を選択し、ファイル名は商品コードで保存したいのでデータセット名のみにします。
OKボタンを押すと、それぞれの画像が保存先に書き出されます。
最後に
いかがだったでしょうか。
最初の設定は必要ですが、作業効率の大幅アップにつながるかと思います。
大量のデータを量産する場合にはぜひ活用してみてください。