コープこうべ様

“あるべき姿”を問い続け
関与者全員でコンセプトをつくる
共創・DXプロジェクト

生活協同組合コープこうべ様では2023年に向けて、3年がかりのDXプロジェクトが進行中です。プロジェクト開始前にTAMは、「最新技術を駆使してできることから考えるのではなく、普遍的な価値を見つけ、コープこうべがどのようにあるべきかを一緒に考えてほしい」とご相談をいただきました。

そこで今回はコープこうべ様とTAMだけでなく、システムベンダーや組合員の皆様も巻き込んだコンセプト開発プロジェクトを実施。長期にわたるDXプロジェクトの、関与者全員が同じ方向を向いた遂行を狙いとし、2023年のリニューアルだけでなく10年後・20年後のコープこうべの将来を描き、拠り所となるコンセプトにまとめ上げていきました。

表面化している課題の解決ではない、
潜在的な価値と問いの探索

便利なサービスや機能が世の中に溢れる中、コープこうべはどのような役割で、なぜ活用し続けられているのか?、普遍的な価値を探るためには、現状を深く掘り下げて観察する必要があると考え、3ヶ月間にわたり1on1インタビューと7種類のワークショップを実施しました。組合員さんがサービスを使っている理由を掘り下げたり、お客様の理想的な生活シーンを絵に描き起こしてみたりすることで、できるだけ多くの気づきの共有を目指しました。
Webサイトのコンテンツや機能のアイデアを出すようなワークショップの開催ではなく、コープこうべの事業そのもの、関わる人に一貫して着目することで、本来の価値や問いを時間をかけて探りました。

自らたのしんで、自らアイデアを捻り出したくなる場づくり

長期間にわたり一貫して、プロジェクト関係者全員が自分事としてコンセプトに立ち返ってものづくりをしていくには、コンセプトを考えるプロセスが重要です。TAMから提案を出し、評価をいただいて納品する形式ではなく、今回は参加者全員が自発的にアイデアを出したくなる工夫を考えました。
30名を超えるメンバーが能動的に取り組めるように、ミニグループでのテーマ設定のあるワーク形式・フリーディスカッション形式の使い分けや、相手を知ることを目的とした自作スライドを使っての自己紹介、グラフィックレコーディングでの議事録など、複数社合同・初対面も多い中でオンラインの対話が進むように、様々な仕掛けを用意。「お客様によろこんでもらうには、自分と自分の隣の人をよろこばせることから」の考えのもと、参加メンバー同士をよく知り、人としてつながることを意識しました。

コンセプトを可視化し、開発フェーズへ

価値や問いを探索してきた集大成として、コンセプトストーリーとストーリーボードの形にコンセプトをまとめていきました。コンセプトがまとまっていく過程である、インタビュー・ワークショップの実施を可視化してきたオンラインコラボレーションツールMiroのボードも全員が自由に閲覧できるように開放。DXプロジェクトのシステム開発フェーズにおいても、常に立ち返るべき共通認識があることで、納期や仕様・効率といった側面からの遂行ではなく、コープこうべのあるべき形から考えた議論を元にプロジェクトが進められています。
お客様から長く愛されるものをつくるために、関与者全員が「共有する想い」としてのコンセプトを持って、今日もコープこうべ様のあるべき姿の実現に向き合っています。

CREDIT

  • TEAM

    Project Manager小栗 朋真

    Director伏見 ゆず / 竹綱 かおり / 村上 祐香

    Copywriter白井 千遥

    UX Designer飯島 章嘉 / 加嶋 大輝

    Designer村松 歩美 / 堀江 良

タムくん

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